日立金属、原材料・副資材高騰でサーチャージ制を見直し 適用製品を拡大

 日立金属は自社の全製品(特殊鋼、磁性材料、素形材、電線材料カンパニーが扱う全製品)に関して、原材料・副資材などの高騰に伴い、サーチャージ制の見直しとそれに伴う適用製品の拡大、サーチャージ制の適用が困難な原材料・副資材に関わる値上げを実施する。国内向け、輸出向けとも4月1日納入分から実施する。原材料や諸資材、電力、燃料、諸経費を含む副資材が続騰し、企業努力で吸収できる範囲を大きく超えている。

 4月1日納入分からサーチャージ制の指標を見直すとともに、サーチャージ制の適用が困難な原材料や副資材について価格改定を実施する。

 特殊鋼カンパニーの全製品で昨年10月納入分から、配管機器製品で今年1月出荷分から値上げを行っているが、原材料・副資材の価格高騰が止まらず自社の全製品に影響が及んでいる。高品質製品の安定供給や顧客サービス体制の維持、新製品開発に注力するため今回の対策を決めた。

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