白銅、神鋼グループのアルミ・銅製品「JIS準拠品」として販売再開

 非鉄流通大手の白銅(社長・角田浩司氏)は23日、アルミ圧延製品のJIS認証の一時停止を受けている神戸製鋼から調達している標準在庫品(アルミ板・アルミ丸棒・アルミ押出丸管)について、同日から「JIS規格準拠品」として販売を再開したと発表した。神戸製鋼から14年9月以降に製造した製品について、製品品質に問題は確認されなかったとする報告を受け取ったことに対応する。

 18日から真岡製造所、長府製造所の製品の入荷を開始し、「JIS規格準拠品」として23日から販売を開始した。対象商品は52S切板、YH52切板、52S広巾切板、2017丸棒、5052丸棒、5056丸棒、6061丸棒、5056押出丸管。

 同日、「一部製品の化学成分についてミルシート記載値の書き換えがあった」として出荷停止していたコベルコマテリアル銅管のりん脱酸銅丸管、りん脱酸銅丸管コイルについても、23日から「JIS規格準拠品」として販売を再開するとした。白銅向けに出荷していた製品の品質に問題がなかったことによる措置。

 白銅は、神戸製鋼グループの対象工場がJIS規格を再取得するまで現在の措置を続けるとしている。

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