北メディア、米国「戦争優先主義」

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は29日、トランプ米政権が掲げる「米国優先主義(米国第一主義)」を「自らを孤立と滅亡のどん底に追い込む戦争優先主義である」と非難する署名入りの論説を掲載した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

トランプ米大統領は就任以来、自国の利益を最優先とする米国第一主義を基にした政策を進めている。

論評は、米国第一主義は、「その覇権主義的属性から世界の平和を破壊し、自らを孤立と滅亡のどん底に追い込む戦争優先主義である」「政治的、経済的に自らを孤立へ追い立てる極端な国家利己主義である」と非難した。

また、「世界の至る所で悪の帝国の滅亡を促す強い触媒剤になっている」とし、「同盟者、手先まで苦境に追い込み、西側の経済全般にも混乱をきたしている」と指摘した。

さらに、「米国優先主義という侵略と略奪のこん棒を振り回す悪の帝国が国際社会から叩かれるのは、因果関係の法則から見ても当然な理である」と主張した。

その上で、「全てが米国のために存在すべきだというヤンキー式覇権論理『米国優先主義』は、政治、経済、軍事、外交の各方面で悪の帝国の孤立と破滅を促進している」と述べた。

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