交通環境整備急ぐ 大型イベント見据え県警

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予算編成のポイントについて語る尾野賢治県総務部長=県庁

 来県者が増える今秋の国民文化祭や2019年ラグビーワールドカップ(W杯)などを見据え、県警は摩耗で消えかかっている横断歩道の塗り直しを計画している。外国人旅行者にも交通ルールを正しく理解してもらうため、一時停止の標識には「STOP」の文字を追加。英語と日本語の併記に更新する方針だ。

 県警交通規制課によると、県内には1万3394の横断歩道がある。このうち、摩耗して塗り直しが必要なのは38%の5071本。合計の長さは213キロに及ぶ。

 横断歩道の路面標示の耐用年数は▽国道 3年▽県道 4年▽市町村道 5年。県警は年間千以上を塗り直しているが、大型車両の交通量の多い幹線道路などは摩耗のスピードが早く、更新が追いつかないのが現状という。

 「横断歩道が見えにくければ、ドライバーが歩行者に気付きにくい」と同課。これから相次ぐビッグイベントに備え、新年度から3年計画で集中的に塗り替えや補修に取り組む方針。

 外国人の交通事故抑止も課題になっている。県警によると、外国人旅行者がレンタカーで第一当事者となった事故は12、13年が各15件で14年は27件、さらに15年は73件に急増。16年は108件に膨らんだ。現場は由布、別府両市や九重町などの観光エリアが目立つという。

 こうした実態を踏まえ、外国人向けに「STOP」と記した一時停止の標識を観光地周辺で整備する意向。英語入りの新デザインは17年7月の政令改正で使用できるようになり、既に県内で十数枚が設置されている。

 信号機に付いている地名板の一部についても、英語を併記する方向で検討中。一連の事業費として新年度分は約1億1300万円を一般会計当初予算の概算要求に盛り込んでいる。

 同課は「東京五輪・パラリンピックも控える中、安全・安心で快適な交通環境の整備は必要。全ての人に事故がなく、おんせん県を楽しんでもらえるようにしたい」と話している。

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