先週末に行われたラ・リーガ第21節。
アトレティコ・マドリー対ラス・パルマスの試合ではフェルナンド・トーレスにゴールが生まれ、リーガ通算100得点目をあげた。
そんなこの日のトーレスのゴールは、相手DFとの巧みな駆け引きを制した末でのものだった。
1-0とリードし迎えた73分、カウンターからチャンスを迎えたアトレティコ。
アントワーヌ・グリーズマンのボール奪取からアンヘル・コレアが抜け出し、最後はパスを受けたトーレスが相手をかわしてシュートを突き刺した。
トーレスは難しいフェイントをやっているわけでなく、爆発的なスピードを発揮したわけでもない。にもかかわらず、対峙していたDFシモ・ナバーロを振り切りゴールを決めた。
シモ・ナバーロが右サイドからカバーに回ってきた瞬間、そちらに舵を切って加速し、わずか5歩でシュートの体勢に持っていったのだ。おそらくトーレスには、加速を始めた瞬間にゴールまでのイメージが出来ていたはずだ。
特に難しいことをしているわけではないが、シモ・ナバーロが対応できない選択していることは確かである。トーレスのゴールには、ストライカーが点を取るために必要な技が凝縮されている。