スチールプランテック、JFEスチール東日本・千葉向け焼結鉱冷却用水封式クーラーを納入

 製鉄エンジニアリング会社のスチールプランテック(社長・灘信之氏)は29日、JFEスチール東日本製鉄所(千葉地区)4焼結工場向けに国内初となる水封式円形クーラーを納入したと発表した。水封式エアシールの採用により漏風を大幅に抑制し、焼結鉱の冷却に必要な送風量を従来比3分の2まで低減。運転コストの低減に大きく貢献する。

 高炉に入れる焼結鉱を冷却するクーラーは冷却効率悪化の原因となる漏風を防ぐため、国内製鉄会社では従来主にラバー式エアシールが採用されている。本設備はこれを水封式として効果を高めたほか焼結鉱ダストもエアチャンバにより大幅に抑制し、クリーンな操業環境を維持できる。さらに、トラフ下からの落鉱がない構造を採用しているため、落鉱を回収する設備も不要となる。

 本設備は昨年11月に操業を開始し、順調に稼働を続けている。計画を上回る成果を発揮しており、客先から高い評価を得ているという。同社では今後も顧客との協力関係を深化させることで事業の発展に寄与するとともに、省エネと環境改善に豊富な実績と先進の技術で貢献していく。

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