青果と鮮魚、常時販売へ 東京アンテナショップ 長崎県が今春リニューアル 品目も2500に拡大

 長崎県は今春、3年目を迎える東京のアンテナショップ「日本橋長崎館」(中央区日本橋2丁目)をリニューアルし、青果物と鮮魚の常時販売を始める。品目も約千増やして約2500とし、売り上げ増を図る。

 同館は2016年3月にオープン。一年目の16年度は約37万人が来館し、目標の24万人を上回った。17年度も長崎和牛の試食販売など多くのイベントを実施し、来館者は16年度を上回るペースで推移している。

 一方、17年度の売上額は16年度の約1億7千万円を下回る見通し。県は、16年度は来館者が物珍しさで多くを購入したが、最近は特定の商品を目当てに訪れる人が増えたのではないかとみている。

 県は昨年、「絶えず新しいことに取り組むため一度リセットする」として運営会社を公募。今春からは東京で飲食店などを手掛ける「デイ・ナイト」に委託する。

 県によると、これまで在庫を抱えないよう一時的に販売していた青果物は、館内で売る弁当や「デイ・ナイト」が経営する飲食店にも融通するようにして常時販売を可能にした。また県漁連の築地アンテナショップと連携し、鮮魚の切り身を並べる。このほか新たな県産品も取り入れる。

 屋外へのテラス席設置やスタッフの長崎弁使用も予定。短文投稿サイト「ツイッター」や写真共有アプリ「インスタグラム」での情報発信も始める。

 県の担当者は「運営会社には、従来と異なる視点で長崎の情報を広げてもらい、県内への誘客や県産品の販路拡大につなげたい」としている。

今春のリニューアルを予定している「日本橋長崎館」=東京

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