三晃金属工業、屋根シート防水システムの新製品発売 シート厚30%増、非住宅向け中心

 金属屋根の開発販売施工大手、三晃金属工業(社長・右田裕之氏)は31日、4月から屋根シート防水システムの新製品「ハイタフEG」の販売を開始すると発表した。同システムの従来品「ハイタフルーフ」に比べ防水シートが約30%厚く、これまで以上に一段と耐候性や耐衝撃性、耐風圧性が向上。工場や倉庫、商業施設をはじめ非住宅向けを中心とする金属屋根の新設、改修需要に対応する。

 ハイタフEGは、ハイタフルーフと同様に防水シートと断熱ボードを下地のデッキプレートに機械固定する外断熱シート防水。1886年創業の米国建材大手「GAFマテリアルズ・コーポレーション」製で熱可塑性エラストマー系の防水シートを採用し、シートの厚みはこれまでの1・14ミリから1・52ミリに増す。

 防水シートは自然に配慮した材料で構成しており、製品名の「EG」は「Environment&Green」を略したもの。シート同士の接合に有機溶剤を用いないなど安全な作業環境の確保につなげる。

 ハイタフルーフは1987年に米国から同社が基本技術と材料を導入した機械固定工法の屋根シート防水システムで、これまでに累計750万平方メートルの施工実績をもつ。

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