新日鉄住金4~12月期連結業績、経常益前期比2.1倍の2254億円

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 新日鉄住金の17年4~12月期連結業績は、売上高が前年同期比25%増の4兆1645億円、経常利益が2・1倍の2254億円、純利益が2・6倍の1560億円だった。期末配当は30円とし、通期60円(前期は45円)に増額する。

 通期見通しの連結経常利益は3千億円と前回(10月27日公表)見通しを据え置いたが、セグメント別内訳は修正した。修正後は製鉄2550億円、エンジニアリング60億円、化学140億円、新素材20億円、システムソリューション230億円。製鉄は小幅下方修正し、エンジと化学は小幅上方修正した。売上高見通しを変更したためROS見通しは5・3%となる。

 製鉄事業では、10月の台風影響や一部設備関連工事の期間延長などによる生産出荷減に加え、副原料価格・資材費・物流費の上昇などが悪化要因。一方で、海外事業を含めたグループ会社のさらなる業績改善などで3千億円横ばいとしている。

 通期の粗鋼生産量見通しは連結4720万トン、単独4100万トン。通期の鋼材平均価格はトン8万5千円程度の見込み(前期はトン7万2600円)。

「製鉄事業は前回予想比小幅減益」

 ▼榮敏治副社長談「経常利益の上下期別内訳を見ると上期より下期は減っているが、これは在庫評価差の影響などであり、実質的には下期増益となる。通期経常利益を前期実績と今期見通しで比べると、粗鋼減産などが減益要因となるが、グループ会社(日新製鋼の子会社化や原料権益会社、伯ウジミナスなど)の収益改善などで製鉄事業の収益が大幅に改善する。前回予想との比較では製鉄事業が50億円の減益見通しとなるが(1)台風影響の高炉不調などによる生産減(2)市況原料のコストアップ―などが響いている。なお今期の実力経常益は前期比100億円改善の2300億円と考えている」