球春到来! チームを変える存在になれるか…パ・リーグ新戦力選手一覧

日本ハム・清宮幸太郎【写真:石川加奈子】

日本ハムには注目の清宮、楽天にはもう1人のオコエ

 いよいよ2018年のペナントを占う春季キャンプが始まった。2月24日からはオープン戦が戦われ、3月30日には、ついにシーズンが開幕する。日本シリーズから3か月、あるいはペナントレース閉幕から4か月ほどが経過し、待ちに待った球春到来となった。そこで、新シーズンに先立って、パ・リーグの新戦力選手たちを紹介していきたい。()内は前所属。

【北海道日本ハム】
西村天裕投手(NTT東日本)
田中瑛斗投手(柳ヶ浦高校)
北浦竜次投手(白鴎大足利高校)
鈴木遼太郎投手(東北学院大学)
宮台康平投手(東京大学)
マイケル・トンキン投手(ツインズ)
ブライアン・ロドリゲス投手(パドレス)
ニック・マルティネス投手(レンジャース)

清宮幸太郎内野手(早稲田実業高校)
難波侑平内野手(創志学園高校)
オズワルト・アルシア外野手(ダイヤモンドバックス)
實松一成捕手(巨人)
▽2017年成績:14試合8打数0安打0本塁打0打点、打率.000
鶴岡慎也捕手(福岡ソフトバンク)
▽2017年成績:29試合28打数9安打3本塁打5打点、打率.321

 超高校級スラッガー・清宮がキャンプ1軍スタートとなり注目を集める。FAで鶴岡選手が古巣復帰。栗山監督は「ファイターズが強くなる過程を知っている選手。絶対に帰ってきてくれると信じていた」とコメントした。また、巨人を退団した實松選手も12年ぶりの復帰となる。今年は育成コーチも兼任。2人のベテランにかかる期待は大きい。

【楽天】
近藤弘樹投手(岡山商科大学)
渡邉佑樹投手(横浜商科大学)
寺岡寛治投手(石川ミリオンスターズ)
井手亮太郎投手(九州産業大学)

岩見雅紀外野手(慶應義塾大学)
山崎剛内野手(國學院大学)
田中燿飛外野手(兵庫ブルーサンダーズ)
西巻賢二内野手(仙台育英高校)
松本京志郎内野手(光南高校)
中村和希外野手(天理大学)
オコエ・ディクソン外野手(ドジャース)
山下斐紹捕手(福岡ソフトバンク)
▽2017年成績:1試合2打数1安打0本塁打0打点、打率.500
渡辺直人内野手(埼玉西武)
▽2017年成績:32試合68打数16安打0本塁打3打点、打率.235

 その人間性を深く愛された渡辺直選手が、衝撃のトレードから7年の時を経て古巣復帰。入団会見の冒頭で「おかえりなさい」と声をかけられ、「ただいまです」と笑顔を見せた姿に、当時からのファンはこみ上げるものがあったのではないだろうか。また、ドジャースからオコエ・ディクソン選手を獲得。登録名はディクソンになる予定だ。昨年は外国人選手3人が史上初の「20発トリオ」として打線を引っ張ったが、ディクソン選手の加入は、他の外国人選手にとってもいい刺激になることだろう。

西武には松井稼頭央が復帰、ロッテは4人の新外国人

【埼玉西武】
齊藤大将投手(明治大学)
伊藤翔投手(徳島インディゴソックス)
平良海馬投手(八重山商業高校)
与座海人投手(岐阜経済大学)
ニール・ワグナー投手(メッツ)
ファビオ・カスティーヨ投手(ドジャース)
高木勇人投手(巨人)
▽2017年成績:16試合1勝2敗、27回1/3、15奪三振、防御率2.63
高木渉投手(真颯館高校)

西川愛也外野手(花咲徳栄高校)
綱島龍生内野手(糸魚川白嶺高校)
齊藤誠人捕手(北海道教育大学岩見沢校)
松井稼頭央内野手(楽天)
▽2017年成績:44試合76打数16安打2本塁打10打点、打率.211

 西武のスーパースター・松井稼選手が15年ぶりに復帰。テクニカルコーチも兼任する。また、巨人に移籍した野上投手の人的保障として高木勇投手が加入。2015年に9勝を挙げるなど確かな実力を持ち合わせているだけに、今年はローテーションの一角としての活躍が求められる。

【千葉ロッテ】
山本大貴投手(三菱自動車岡崎)
渡辺啓太投手(NTT東日本)
永野将司投手(Honda)
森遼大朗投手(都城商業高校)
マイク・ボルシンガー投手(ブルージェイズ)
エドガー・オルモス投手(レッドソックス)
タナー・シェッパーズ投手(レンジャース)

安田尚憲内野手(履正社高校)
藤岡裕大内野手トヨタ自動車)
菅野剛士外野手(日立製作所)
和田康士郎外野手(富山GRNサンダーバーズ)
マット・ドミンゲス内野手(レッドソックス)

 パ・リーグ最多の外国人選手4人を獲得。打線の中軸を任されることが予想されるドミンゲス選手は、「目指すはマリーンズの優勝。チャンピオンになるために精一杯、貢献できるように頑張りたいと思っている」とコメント。メジャー通算42本塁打の大砲が、はたしてどれだけのアーチを描いてくれるのか楽しみだ。

オリックスには増井がFA加入、ソフトバンクは高校生多数

【オリックス】
田嶋大樹投手(JR東日本)
K-鈴木投手(日立製作所)
本田仁海投手(星槎国際湘南高校)
東晃平投手(神戸弘陵高校)
アンドリュー・アルバース投手(マリナーズ)
増井浩俊投手(北海道日本ハム)
▽2017年成績:52試合6勝1敗27セーブ、52回2/3、防御率2.39

福田周平内野手(NTT東日本)
西村凌捕手(SUBARU)
西浦颯大外野手(明徳義塾高校)
広沢伸哉内野手(大分商業高校)
山足達也内野手(Honda鈴鹿)
稲富宏樹捕手(三田松聖高校)
比屋根彰人内野手(飛龍高校)
木須デソウザ・フェリペ捕手(御殿場西高校)

 FAで増井投手を獲得。渡米した平野投手に代わる新たな守護神として君臨してくれることだろう。また、昨年メジャーで6試合に先発し、5勝を挙げたアルバース投手が加入。現時点では、先発としての活躍が期待されている。ルーキーでは社会人NO1左腕・田嶋、K-鈴木は即戦力として期待がかかる。

【福岡ソフトバンク】
吉住晴斗投手(鶴岡東高校)
高橋礼投手(専修大学)
椎野新投手(国士舘大学)
田浦文丸投手(秀岳館高校)
尾形崇斗投手(学法石川高校)
大竹耕太郎投手(早稲田大学)
渡辺雄大投手(新潟アルビレックス)

増田珠外野手(横浜高校)
周東佑京内野手(東京農業大学オホーツク)
砂川リチャード内野手(沖縄尚学高校)
日暮矢麻人外野手(立花学園高校)
西田哲朗選手(楽天)
▽2017年成績:22試合22打数3安打0本塁打0打点、打率.136

 ドラフトで多くの高校生を指名。昨年は千賀投手や甲斐選手、石川投手など、育成出身選手の活躍が多くみられただけに、ここから未来のスターが誕生する日が待ち遠しい。

 以上が、パ・リーグ各球団の新戦力選手たちだ。今年は古巣に復帰するベテラン選手が多く、春季キャンプで懐かしいユニホーム姿を見るのが楽しみな方も多いことだろう。ルーキー、新助っ人、移籍選手たちがどのようなキャンプを過ごすのか注目したい。

(「パ・リーグ インサイト」望月遼太)

(記事提供:パ・リーグ インサイト)

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