茅ヶ崎市制70周年記念事業 ビューカードと初コラボ 売上の一部を市に寄付 茅ヶ崎市

株式会社熊澤酒造(上)と有限会社ハム工房ジローの商品

 JR東日本グループが扱うクレジットカード「ビューカード」のポイント交換商品に、2月1日から市の特産品が加わった。茅ヶ崎市制施行70周年を記念して行われたもので、同社が自治体と協力して事業を行うのは初。茅ヶ崎の魅力を全国に発信するとともに、交換された商品の売上の一部が茅ヶ崎市に寄付され、まちづくりに役立てられる。

 「ビューカード」は、JR東日本グループの株式会社ビューカードが取り扱うクレジットカード。2017年11月時点で520万人の会員がおり、利用に応じて貯まったポイントを商品と交換できる「ビューサンクスプレゼント」がある。

 今回の企画は、ポイントプレゼントに市の特産品を加えることで市の魅力をPRし、その売り上げの一部が、商品製造元を通じて市へ寄付される仕組み。

 商品は市景観みどり課が産業振興課を通じて市内の商店会連合会や飲食店組合などに打診し、手を上げた事業者の中から、安心・安全や安定供給など同社の基準をクリアした2事業者の3商品がラインナップに加わった。

 追加されたのは、株式会社熊澤酒造の清酒純米吟醸「熊澤」(1200ポイント)と「鎌倉栞」(1000ポイント)、有限会社ハム工房ジローの無添加ハム詰め合わせ(2000ポイント)。

 寄付先は「茅ヶ崎市ふるさと基金」の7事業のうち、「安心で快適なまちづくり事業」を予定。

クレカと地域活性をリンク

 今回の企画の中心となった市景観みどり課では、景観計画に基づいた新たなまちづくりに資する基金の創設について研究、検討を進めており、その一環として、現在市が設置している「茅ヶ崎市ふるさと基金」の新たな財源についても模索していた。「調査を進める中で、クレジットカード会社が地域貢献に関わる例があると知った」という同課は、2017年6月に、市とも縁があるJR東日本グループに、クレジットカードと地域活性を繋げられないか相談を持ちかけた。

 同社が、自治体側から具体的な販促提案を受けるのは初めてのことだったが、「可能性を感じる」と前向きな返答を得られたことで、同課は市制70周年に間に合うよう計画を始動し実現させた。

 交換は2月1日から始まり、3月31日までは同カードのホームページ内に特設コーナー「茅ヶ崎市制70周年施行記念特集」が設けられている。同課は「海のイメージが強い茅ヶ崎だが、ほかにも多くの魅力があることを知るきっかけになれば」と期待する。

ビューカード

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