8年ぶり交通事故死者ゼロに/茅ヶ崎市 茅ヶ崎市

 2017年中に茅ヶ崎市内で発生した交通事故の死者数が、8年ぶりに0人となった。これを受け神奈川県交通安全対策協議会(会長は黒岩祐治県知事)から茅ヶ崎市交通安全対策協議会(会長は服部信明市長)へ感謝状が贈られた。

 県交通安全対策協議会は、神奈川県を中心に223の行政機関と民間団体からなる団体。組織的、総合的な交通安全の推進と円滑な交通の確保を目標に活動し、毎年1月に開く総会で、前年に交通事故防止に貢献した団体を表彰している。今回は1月26日に総会が開かれ、「年間の交通事故死者数をゼロに抑止した」9団体、「3年以上連続して年間の交通事故死者数をゼロに抑止した」2団体、「交通死亡事故の抑止と地域の交通安全に多大な功労があった」2団体、「交通死亡事故の抑止と県内の交通安全活動に多大な功労があった」1団体の計14団体が表彰され、黒岩知事から感謝状を受け取った。

人身交通事故は微増

 茅ヶ崎市では2016年にも「交通事故死者数が前年比で減少率50%以上、かつ過去5年平均比でも減少率50%以上」を達成し同協議会から表彰されているが、「交通事故死者数0」での表彰は09年以来となった。一方で人身交通事故自体の発生件数は10年前に比べ半減しているが、17年は前年に比べ32件増加した。

 交通事故抑止のため茅ヶ崎市交通安全対策協議会では、幼児から高齢者まで幅広い世代を対象に交通安全教室を実施。また市内で発生している交通事故の3割が自転車事故で件数も増加傾向にあることから、自転車の安全利用を呼びかける啓発キャンペーンや街頭指導などを行っている。

 今回の表彰を受け服部市長は「大変光栄なことで、協議会メンバーの茅ケ崎警察署や茅ヶ崎地区交通安全協会をはじめ、多くの方々と密接に連携し交通安全施策を進めてきた一つの結果と思う」と語り「8年ぶりの交通事故死者数0となったが、直近の交通事故数自体が増加してしまったことには反省点が残る。今後も関係機関や市民の皆さんとともに、市内での交通事故を減少させる取り組みを進めていきたい」と話した。

黒岩知事(左)から感謝状を受け取った

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