【MLB】古巣レ軍はダル獲得の「有力候補ではない」 GM「一流投手を獲る可能性低い」

去就が注目されるダルビッシュ有【写真:Getty Images】

MLB公式サイトが報じる、ダルビッシュは他の5球団と「契約の可能性」

 ドジャースからフリーエージェント(FA)となっているダルビッシュ有投手について、古巣レンジャーズは獲得の「有力候補ではない」とMLB公式サイトが伝えている。右腕と強固な信頼関係を築いているジョン・ダニエルズGMが、FA市場トップクラスの選手獲得に積極的ではないことを明かしたというのだ。

 歴史的な停滞を見せる今オフのFA市場。当初からNO1評価を受けてきたダルビッシュだけでなく、J・D・マルティネス外野手、エリック・ホズマー内野手、ジェイク・アリエッタ投手ら有力選手が未だ契約に至っていない。先発投手はダルビッシュ、アリエッタが決まっていないこともあり、アレックス・カッブ、ランス・リンといった“2番手グループ“も無所属のままだ。

 ダルビッシュついては、複数球団が最終候補として浮上しており、昨年7月まで5年半所属したレンジャーズの名前も入っていたが、“撤退”となる可能性が出てきた。MLB公式サイトは2日(日本時間3日)に「レンジャーズはダルビッシュ獲得の有力候補ではない」とのタイトルで記事を掲載。現在もレンジャーズとダルビッシュが連絡を取り合っている事実に触れつつ、「彼ら(レンジャーズ)は獲得有力候補ではないように思われる」としている。

 さらに「実際、ダルビッシュはカブス、ドジャース、ヤンキース、ブルワーズもしくはツインズと契約する可能性がある」と指摘。ダニエルズGMが「我々の選手ではない、特定のフリーエージェント選手についてコメントするのは好きではないんだ。彼はごく最近までドジャースにいた。あらゆる意味で、我々が市場のトップに参戦する年ではないと感じている」と話していたことも伝えている。

ダニエルズGMは「彼のことを非常に高く評価している」も…

 昨年末には、ダニエルズGMと「ディナー」をともにしたことも報じられていたダルビッシュ。また、年明けには自身のインスタグラムでレンジャーズの球団スタッフと会食したことを報告し、地元紙「スターテレグラム」は「ユウ・ダルビッシュがレンジャーズ職員と夕食、ファンは熱狂」と地元の“盛り上がり”を伝えていた。古巣とのつながりは続いているが、再契約の可能性は低くなってきているようだ。

 ダニエルズGMは「色々な理由があり、我々はダルビッシュと連絡を取り続けてきた。彼のことを非常に高く評価している。フィールド内、そしてフィールド外においてね。彼はここ(テキサス)に住んでいる。彼との付き合いは長い」としながら、「最終的に我々が現時点で一級の投手を取り込む可能性は低いと思う」とも話したという。

 昨年7月から所属したドジャースも、選手総年俸を抑えるため獲得へのハードルが高いと言われている。キャンプまで2週間。ダルビッシュはメジャー3球団目を新天地に選ぶことになるのだろうか。

(福岡吉央 / Yoshiteru Fukuoka)

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