『鎌倉ものがたり』ゆかりの地を「一色先生」が紹介 案内板設置へふるさと納税で費用募る 鎌倉市

プロジェクトのポスター(©西岸良平/双葉社)

 鎌倉市は1月29日、クラウドファンディングを活用し、観光案内板の設置費用の募集を始めた。2013年から行われている取り組みの一環で、今回は漫画『鎌倉ものがたり』ゆかりの場所を紹介する。

 市は13年度以降、クラウドファンディングで費用を募り、市内各所に観光案内板を設置している。

 昨年度は、下馬交差点付近で1864年に発生した英国士官の殺傷事件や瑞泉寺に吉田松陰が立ち寄ったエピソードなど幕末期にスポットを当て、市内5カ所で「知られざる鎌倉」の魅力を紹介した。

 そして今回は、昨年末に映画化されて話題となった西岸良平さんの漫画『鎌倉ものがたり』とコラボ。鎌倉国宝館や葛原岡神社など同作ゆかりの5カ所に主人公「一色先生」の足跡板を設置する予定だ。

 費用の募集は、ふるさと寄付金のポータルサイト「ふるさとチョイス」内の「ガバメントクラウドファンディング」で開始されており、目標は100万円。1万円以上寄付した人の名前が案内板に刻まれるほか、「ふるさと寄付金」と同様に、返礼品を受け取ることも可能になるという。

 松尾崇市長は「市税収入だけでは増加する観光客に対応できない部分があり、皆さんの力をお借りしたい」と期待を寄せた。

 募集期間は2月28日(水)まで。プロジェクトのホームページは「GCF 鎌倉市」で検索するか【URL】https://www.furusato-tax.jp/gcf/260で。

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