日本シャフト、「柏加工センター」が稼働 機械加工部門を集約一貫生産体制を強化

 磨棒鋼メーカーの日本シャフト製造(本社・東京都荒川区、社長・小川哲洋氏)は、主力工場の千葉工場(柏市)の近隣に新工場「柏加工センター」(柏市大島田2―10―2)を建設し、このほど稼働を開始した。千葉工場から一部加工設備を移設して機械加工部門を集約するとともに、新規に設備も導入する。冷間引き抜きから製品加工までの〝一貫生産〟体制を強化した。

 柏加工センターは千葉工場の近隣に位置し、敷地面積は約2300平方メートル(700坪)、建物の延床面積は約1千平方メートル(300坪)で、2階建て事務所も併設。設備は、千葉工場からNC旋盤基2基とねじ切りタッピングマシン1基、転造機2基(60トン、30トン)、切断機2基を移設。今春には新たにNC旋盤機1基とねじ切りタッピングマシン1基も導入する。

 同社では磨棒鋼の加工需要の増加とともに、NC旋盤機や転造機、切断機などの機械加工部門を強化してきたが、千葉工場が手狭となったことから、今回柏加工センターを新設した。機械加工部門が集約されることで生産性が向上するとともに、冷間引き抜き加工から製品加工までの一貫生産体制も強化される。

 千葉工場の空きスペースは素材や半製品、製品置き場に活用し、在庫の管理体制を強化するとともに、製品の品質向上につなげる方針だ。

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