先月行われたJリーグの理事会で、再任が内定した村井満チェアマン。
2014年の就任以来3期目となり、これは川淵三郎氏以来のこととなる。
そんなこの日に行われた同理事会における定時会見の議事録がJリーグ公式サイトにアップされており、決議事項の説明などがまとめられている。
質疑応答では「これまでの4年間の中で、チェアマンとしてやり残したこと、次の2年で重点を置きたいこと」を問われ、村井チェアマンは以下のように答えている。
村井 満(Jリーグ チェアマン)
「ACL出場枠が来年から本戦からが2枠、プレーオフからが2枠の2+2枠となります。
私の在任中の競技成績の結果が芳しくなかったが故に、来年から2年間は2+2枠となります。
フットボールの競技レベルを、特に中国が日本を超えて3+1枠となったわけですが、隣国の中国との競技面での戦いに十分に結果を残せなかったことが、非常に大きく、反省しているところでございます」 村井 満(Jリーグ チェアマン)
「また、なかなか短期間では難しいことですが、スタジアム建設等で、サッカーの発展にとても重要なスタジアムが、現状は主に行政主導もしくはクラブ主導で動いていただいております。
私のイニシアティブで加速できたとはいえないと思っており、そのあたりの環境整備については、まだまだ力不足だと感じております。
また、組織内部の話ですが、まずは組織の形態を整え、ガバナンスを整えることに注力し、時間を要してしまい、世界のプロリーグに比べると、経営人材を含む各分野でプロフェッショナルがまだまだ不足しています。
本来、人材系の畑出身の私としては、不本意です。こうして数え上げるとキリがないと思っております」
明治安田生命やDAZNとの大型契約の実現、1ステージ制の復活など、チェアマン就任後様々な改革を行ってきた村井氏。Jリーグにもたらしたポジティブな様子は多く、ファンの間でその評価は高い。
しかしそれでもACLにおけるストレートイン枠の減少や、新スタジアム建設のサポートなどには満足していないよう。
さらには組織内の人材育成が進んでいないことについては、元リクルートという立場から「不本意」に感じているという。