侍J稲葉監督が熱視線を送った中日4投手 「これからも見ていきたい存在」

侍ジャパンの稲葉篤紀監督【写真:荒川祐史】

奈良原コーチからは心強いサポートの確約

 侍ジャパンの稲葉篤紀監督が5日、沖縄県北谷で行われている中日の春季キャンプを視察した。指揮官が熱視線を送ったのは、この日打撃投手を務めた大野雄大、田島慎二、又吉克樹の3投手。さらに3年目の小笠原慎之介も加え、「今後も見ていきたい選手」と話した。

 稲葉監督は、まずブルペンで今季の復活を期す松坂大輔投手らに熱視線を送った後、メイン球場へ移動して打撃投手を務めた3投手に目を光らせた。「非常に早い、順調な仕上がりをしているという風に見ました」と高評価。「あの3人に関しては、これからも見ていきたい存在」と話すと同時に、「若い選手で言えば小笠原選手。今日は見られませんでしたけど、今後も見ていきたい」と2015年ドラフト1位入団の左腕の名前を挙げた。

 3月3、4日にオーストラリア代表を迎えて侍チャレンジシリーズが開催される。2020年に開催される東京五輪を見据えながら、機動力にパワーの加わったチーム作りを目指す。その中で、打者としては昨年11月に開催された「アジア プロ野球チャンピオンシップ」で代表入りした京田陽太内野手にも注目。「ある程度、機動力を使っていきたいと思う」と話す指揮官のプランに、遊撃ながら代表では二塁を守る適応力の高さを持ち、昨季23盗塁を記録した京田は合致する。

 先の“小久保ジャパン”では、共にコーチとして小久保裕紀前侍J監督を盛り立てた奈良原浩・内野守備走塁コーチとも言葉を交わし、「何でも相談に乗るんで、というお話をしていただいた」と心強いサポートを得た。

 トップチーム初招集となる3月「侍チャレンジシリーズ」の登録メンバー28人は2月中旬を目処に発表される予定だという。精力的に視察を続ける稲葉監督が掲げる「機動力+パワー」のチームには、どんなメンバーが名を連ねるのだろうか。

(盆子原浩二 / Koji Bonkobara)

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