我ら消防ドローン隊 災害時情報収集に活用 大和市

 小型無人機「ドローン」を災害時の情報収集に生かす、大和市消防本部職員による「消防ドローン隊」の発足式が5日、同市柳橋の大和スタジアムで開かれた。隊員が操縦を実演し、迅速な情報収集と共有を目指して練習を重ねてきた一連の動きを披露した。

 操縦実演は震度6弱の地震により、火災が発生し、家屋倒壊や道路寸断の事態となったことを想定。隊員は市域の広い範囲の被害把握を目的にドローンを飛ばし、状況を確認した。情報を共有した別の3組が極太タイヤを装着した自転車で出動し、現場から専用コントローラーを使いドローンを飛ばした。

 ドローンは5〜30メートル程度の高さを飛行、撮影した動画と静止画は会場一角に設けられたモニターに映し出された。自動操縦による編隊飛行も披露された。

 同隊は現在、国土交通省から操縦許可を得た消防職員20人で構成し、3月末までに40人に増員する計画。市は本部、分署など計6カ所に順次2機ずつドローンを配備し、予備機を含め13台で運用する。

 大木哲市長は災害時は「情報が命」とした上で、「災害対応という点で(ドローンは)非常に重要なものにますますなってくる」と話した。

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