【MLB】開幕戦の布陣は…大谷「8番・DH」、ヤンキースは2~4番に計144発トリオ!?

エンゼルスでの活躍が期待される大谷翔平【写真:石川加奈子】

トラウト&プホルス&大谷、二刀流右腕は「地球上で最も興味深い」

 メジャーリーグ各球団のキャンプインまで、約2週間となった。今オフはFA市場の動きが遅く、まだ多くの選手の所属先が決まっていないが、米メディアはすでに各チームの開幕ラインナップを予想。日本ハムからポスティングシステム(入札制度)でエンゼルスに移籍した大谷翔平も名を連ねている。

 米スポーツサイト「ブリーチャー・レポート」が掲載した、全30球団の開幕予想スタメン。エンゼルスでは、現在メジャーNO1選手の呼び声高いマイク・トラウト外野手、有資格1年目での米国野球殿堂入りが確実とされるアルバート・プホルス内野手らとともに、大谷が野手として入った。3月29日(日本時間29日)の敵地アスレチックス戦の予想スタメンは以下のとおりだ。

1(二) イアン・キンズラー
2(中) マイク・トラウト
3(左) ジャスティン・アップトン
4(一) アルバート・プホルス
5(右) コール・カルフーン
6(三) ザック・コザート
7(遊) アンドレルトン・シモンズ
8(DH) 大谷翔平
9(捕) マーティン・マルドナード

 大谷は「8番・DH」に入るとの予想。昨季まで主にDHを務めていたプホルスは、過去2度のゴールドグラブ賞受賞を誇る一塁に“復帰”する陣容となっている。

ヤンキースのスタントン&ジャッジ&サンチェスは「150本塁打を打つことができる」

 寸評では「ロサンゼルス・エンゼルスは見ていて魅力的に感じるだろう。地球上最高の野球選手であるマイク・トラウトが在籍しており、地球上で最も興味深い二刀流の日本人スター、ショウヘイ・オオタニと契約した」と、今季のエンゼルスの魅力について指摘。さらに、「オオタニが投げないときは、彼の強大なパワーが米国で通用するのかを見るため、彼はDHを務めるはずだ。これは、ベテランスラッガーのアルバート・プホルスが一塁を守ることを意味し、C・J・クロンは控えになる。もしくはプホルスがベンチに行くことになるだろう」と補足している。

 また、ナ・リーグMVPのジャンカルロ・スタントン外野手をマーリンズからトレードで獲得し、アーロン・ジャッジ外野手と両リーグ本塁打王が揃う注目の打線となったヤンキースの開幕スタメンについては、以下のように予想している。

1(左)ブレット・ガードナー
2(右)アーロン・ジャッジ
3(DH)ジャンカルロ・スタントン
4(捕)ゲーリー・サンチェス
5(一)グレッグ・バード
6(中)アーロン・ヒックス
7(遊)ディディ・グレゴリウス
8(三)ミゲル・アンドゥハー
9(二)グレイバー・トーレス

 昨年52本塁打の2番ジャッジ、59本塁打の3番スタントンと計111発コンビが並ぶ驚異の打線。4番のサンチェスも昨季33本塁打で、計144発トリオが続く。1番ガードナー、5番バード、6番ヒックス、7番グレゴリアスも手強い打者で、破壊力はメジャーNO1との評価もある。

 寸評では「ニューヨーク・ヤンキースは既にナ・リーグMVPのジャンカルロ・スタントンを獲得した。彼らは150本塁打を打つことのできるトロイカを形成するため、元マーリンズ強打者、ア・リーグ新人王のアーロン・ジャッジ、そして捕手のゲーリー・サンチェスを組み合わせるだろう」と説明している。

 1998年に球団数が「30」に増えてから、初めて全球団が同じ日に開幕戦を戦う歴史的なシーズン。大谷のプレーだけでなく、ヤンキースの強力打線など、見逃せない試合ばかりとなりそうだ。

(藤浦一都 / Kazuto Fujiura)

© 株式会社Creative2