福井市141センチ 雪の重みが心配

福井県嶺北や石川県加賀地方で、ところどころ降雪の勢いが強まっています。発達した雪雲は新潟県付近にもありますが、こうした雲は時間と共に盛衰したり、あるいは気が付けば移動していたりと、ただでさえ扱いが難しい部類に入ります。今回は記録的な大雪となっている嶺北を中心に、7日夕方にかけて強い雪を降らせる存在なので要警戒です。

福井市では正午すぎ、積雪が141センチに達しましたが、前日からの降水量が多かったわりに意外と積雪は極端に増えていない。なぜか。降り積もる雪自体の重みで下へどんどん沈み、積雪の見た目は前日と変わらないようでも、中身がみっしり詰まった重たい雪に変わりつつある段階だからです。

これは、除雪の労力が大きくなるだけでなく、着雪した樹木等への負担、落雪の破壊力が増す点でも怖い。さらに、あす8日朝は福井市で気温が-5℃まで下がるので、屋根に接して少しとけてツララを作っているような箇所がバリバリに凍り、それがまた一段と重みを増して負荷をかける原因になりかねません。とにかく、危険がいっぱいなのです。

気象予報士・高橋 和也

画像について:2月7日午前11時30分の可視画像・一部加工

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