新日鉄住金ステンレスの省合金二相鋼、国交省「NETIS」の評価が最高ランクに

 新日鉄住金ステンレス(NSSC)は6日、省合金二相ステンレスが国土交通省の新技術情報提供システム「NETIS」における最高ランクの「VE」評価を受けるとともに登録機関が5年間延長されることになったと発表した。NETIS登録から5年後の更新時にVE評価されるのは全体の1割程度。公共工事における省合金二相鋼の使用実績や高強度、高加工性などの性能が高く評価された。

 NSSCは12年11月、二相鋼の中でも省合金型でSUS304代替材のNSSC2120とSUS316代替材のASTM A240MS32304の2鋼種でステンレス鋼材として初のNETIS登録を受けた。

 その後5年にわたり水門、陸閘門など公共工事で使用実績を重ねてきた。VEランクの評価を受けることで、工事成績評定における加点点数が増加するなど採用メリットが拡大するため、公共工事への適用検討が拡大する見込み。加点点数は地方整備局によって増え方に差はあるが、Aランクより2倍程度に増える。

 更新日は2月15日で登録番号はQS―120023―VE。

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