小児通院医療費の無料化、中3まで拡充へ 葉山町

 葉山町は2018年度から小児通院医療費の無料化を中学3年生までに拡充するほか、産後ケア事業を始める。同年度当初予算案に関連経費を盛り込み、子育て支援に力を入れる。

 これまで通院医療費は小学生まで無料だったが、同年12月診療分から所得制限を設けずに中学生まで広げる。町によると、県内で所得制限を設けずに中学生まで助成しているのは厚木や海老名など11市町村。

 産後ケアは、産後うつや子育ての悩みを独りで抱えている母親を支援する。産婦人科や助産院で出産後の健康管理や発育チェックといったメニューを受ける際に費用を助成。町外の7施設に委託し、1回当たり宿泊型ケアでは上限3万円、デイケアでは上限2万円を助成する。小児通院医療費は1億300万円、産後ケアは48万円を当初予算案に計上した。山梨崇仁町長は「将来の希望となる教育や福祉の面で、付加価値を得られる取り組みを進める」とした。

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