2020年、長崎市で初のフルマラソン 平和公園発着点、車いすも検討

 長崎市は7日までに、被爆75年の2020年に平和公園を発着点とするフルマラソン大会「長崎平和マラソン(仮称)」を開催する方針を固めた。新年度一般会計当初予算案に関連費用を盛り込む。

 被爆75年の節目に世界に平和を発信しようと、市は15年6月に同大会の構想を打ち出したが、交通渋滞や迂回(うかい)路確保などが問題視されていた。同年10月から県警と協議を進め、一定理解を得られたという。長崎港や女神大橋を通る42・195キロのコースを想定し、地元住民の意見なども踏まえ確定させる。

 市の計画では、20年11月ごろに開催し、国内外から最大1万人の参加を見込む。18年度に実行委を発足させる予定。フルマラソンのほか、短い距離や障がい者が車いすで参加できるコースなどを検討する。また、平和の発信方法も今後決めていくという。

 同市内では1995年に被爆50周年記念事業「ながさき平和マラソン」が開かれ、ハーフマラソンなどで約4千人が参加した経緯がある。平和マラソンが開催されれば、同市内初のフルマラソン大会になる。

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