マクルウ、新型「マグネ合金杖」発売 サイズ調整可能な伸縮タイプ

 マグネシウム合金の棒や管などを製造するマクルウ(本社・静岡県富士宮市、社長・安倍雅史氏)はこのほど高強度マグネシウム合金杖の新製品の販売を始めた。素材が持つ軽さや高いデザイン性に加えて、新型杖は伸縮でサイズを調整できる機能を備えていることが特徴。

 同社ではこれまで、サイズ固定式のマグネシウム合金杖を販売。安倍信貴常務取締役は「高さを調整できる伸縮タイプを望む声が一般ユーザーから多く寄せられていたため、開発を進めてきた」と話している。伸縮タイプはこれまでの製品が市場で認知され、杖メーカーから部品調達が可能となったため製品化できた。

 伸縮タイプは径の異なる2本のマグネシウム合金管を組み合わせた構造。マクルウでは外部から強度が一般的なマグネシウム材と比べ約2割優れるAZ61合金のパイプを調達。冷間引抜や曲げ、塗装などの加工を施し杖に仕上げている。

 長さは77~91センチの範囲で、約2センチ刻みで調整可能。重量は約250グラムと非常に軽く、色は4色をラインアップしている。価格は1本1万2千円。サイズ固定タイプの杖はグリップなどを改良しており、同社では18年マグネシウム合金杖全体で1千本の販売を目指している。

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