五輪PV公開自粛相次ぐ ルーテル高(鬼塚選手母校)校内限定に

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ルーテル高に掲示されたスノーボード女子の鬼塚雅選手の五輪出場を祝福する看板=熊本市

 9日に開幕する平昌[ピョンチャン]冬季五輪を前に、代表選手の所属企業や学校が、競技の中継映像を見て応援するパブリックビューイング(PV)の公開を相次いで自粛している。五輪の知的財産保護を目的に、日本オリンピック委員会(JOC)が従来からあった指針通り規制することを徹底したためで、スノーボード女子に出場する鬼塚雅選手(19)の母校、ルーテル高(熊本市中央区)でも8日、一般市民やメディアへ公開しないことを決めた。

 JOCは、公立私立を問わず学校や企業などが、PVを市民やメディアに公開することは五輪を利用した商業的な「宣伝行為」につながるとして認めていない。一方、自治体や競技団体が主催するものは観光PRなどと合わせて行われなければ、問題ないという。

 「オリンピック」の呼称や五輪のマークが使用できるのは、協賛金を払ったスポンサーのみ。それ以外の企業や団体には、所属選手が五輪代表に決まったことや、その競技結果の公表も認めていない。

 ルーテル高はPV実施の可否についてJOCに問い合わせたが、7日までに回答はなくJOCの指針を踏まえて自主的に非公開を決めた。11、12日のスロープスタイルと19、23日のビッグエアを生徒や教職員に限定し、校内の大画面で中継を見ながら応援する。同高は「オリンピックに出身者が出ることはなかなかないと思うので残念だ」とした上で、「頑張ってほしい気持ちに変わりはなく、一生懸命応援したい」としている。

 今回の五輪をめぐっては、JOCが代表選手の所属する企業や団体に壮行会を非公開とするよう求めたことも話題となっていた。(山下友吾、山口尚久)

(2018年2月9日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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