高田社長「JRでトラスタへ」 V長崎ラッピング列車出発式

 サッカーJ1、V・ファーレン長崎の選手の写真などを車体にあしらったJR九州のラッピングトレインが11日、長崎-佐世保間で運行を始めた。長崎市のJR長崎駅でV長崎の高田明社長、高木琢也監督、選手らが参加して出発式があり、一日駅長を務めた高田社長が「JRに乗って、歩いてスタジアムへ行きましょう」と呼び掛けた。

 JR九州長崎支社(深田康弘支社長)が「J1へ挑むV長崎を地域一体となって応援していこう」とV長崎と共同で企画。5月上旬まで、両駅間を中心に1日8便の運行を予定している。本拠地のトランスコスモススタジアム長崎(諫早市)の最寄り駅、諫早駅と西諫早駅にも停車。V長崎は試合日にJRの利用を促し、スタジアム周辺の交通混雑緩和を狙う。

 出発式では、高杉亮太主将、徳永悠平選手ら8人がラッピングトレインに乗って登場。詰め掛けた約500人のファンから歓声が上がった。高木監督は「トラスタに一体感をつくるため、一生懸命頑張っていく」と決意を表明。選手たちがそれぞれ自身の写真の位置にサインを書き、高田社長、松本宏樹駅長らの合図で佐世保に向けて出発した。

 家族と訪れた長崎市立土井首小4年の錦戸陸斗君は「FWファンマの大ファン。ファンマも列車もかっこよかった。いつもは車で連れて行ってもらうけど、JRでも行ってみたい」と笑顔で話した。

V長崎ラッピングトレインの出発式で合図を送る(左から)松本宏樹駅長、V長崎の高田明社長ら

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