ローテ2人、中軸2人で中心的役割期待…2018年オリックス外国人チェック

来日6年目のシーズンを迎えるオリックスのディクソン【写真:編集部】

毎年多くの外国人選手を起用するオリックス、今年の陣容は?

 オリックスは、毎年、多くの外国人選手を起用するが、今年は今のところ投手2人、野手2人と外国人枠の範囲内に収まっている。

 今季のオリックス外国人選手。成績はNPB通算。

◯投手
アルバース 32歳(新加入)
ディクソン 33歳 NPB5年 43勝47敗0S0H、防御率3.30

 アルバースはケンタッキー大から2008年ドラフト10巡目(全体315番目)でパドレスに入団したが、翌年トミー・ジョン手術を受けて2010年3月にリリースされる。独立リーグを経てツインズと契約、2010年にMLBに昇格し、10試合先発し2勝5敗、防御率4.05。2014年はKBO(韓国プロ野球)のハンファでプレー。2015年にブルージェイズ、さらにツインズに復帰。ブレーブス傘下、独立リーグを経て2017年はマリナーズで9試合登板。8月から9月にかけて先発で5勝1敗、防御率3.51。QSは2試合だが、まずまずの成績を残した。

 メジャー通算では7勝6敗、防御率4.10だが、昨年だけで5勝している。185センチ、89キロの左腕。球速は148キロ前後だが制球が良く、ローテの一角を担うことが期待できる。苦労人でいろいろな環境で野球をしているだけに、NPBに順応する可能性はあるのではないか。

 ディクソンは6年目、実績のある右腕だ。今季も先発として期待できる。この2人がローテを担う可能性は大いにあるだろう。

 この2人がローテを担う可能性は大いにあるだろう。

マレーロ&ロメロはともに長打力あり

 野手は2人。

◯内野手
マレーロ29歳 NPB1年 283打82安20本50点、打率.290

◯外野手
ロメロ29歳 NPB1年 390打107安26本66点、打率.274

 マレーロはNPB10万本目の本塁打を打ったことで話題になった。昨年5月30日に入団して82試合で20本塁打だから、長打力はあると言えるだろう。一塁を46試合守ったが、今季もDH兼一塁という形か。

 ロメロはマリナーズからオリックスに移籍。昨年は左膝大腿骨を負傷して長期離脱、出場は103試合だったが26本塁打。彼も長打力がある。外野を78試合守った。

 どちらも右打者でタイプ的には似ている。NPB1年目の昨年は、そこそこの実績を残したが、まだ信頼できるとは言えないだろう。

 オリックスは昨年、今年残留した3人の外国人選手に加え、投手でコーク、ウェスト、ヘルメン、野手でモレルを起用した。投打の外国人選手が故障したり、不振に陥れば、例年通り、シーズン中でも外国人選手起用に動くだろう。

 四国アイランドリーグplusや、ルートインBCリーグなどの独立リーグでプレーする外国人選手も含め、リサーチが始まっているのではないか。

(Full-Count編集部)

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