北陸地方、記録的な豪雪=特約店、入荷延着相次ぐ

商いへの影響懸念

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 北陸地方は先週、上空に強い寒気が流れ込み記録的な豪雪に見舞われた。積雪は福井県の平野部で1981年の「56豪雪」以来となる130センチを超え、交通機関は陸、空とも各地で大きく混乱。富山、石川、福井の3県で除雪作業中の転落事故や、車が雪に埋もれ一酸化炭素中毒で死亡する事例も発生した。

 関西からの物流の大動脈である北陸自動車道の一部区間で上下線通行止めになったほか、国道8号線の石川県加賀市から福井県坂井市間では多数の車が立ち往生し、福井県では自衛隊に災害派遣を要請。交通網が完全にまひし、北陸地区鉄鋼特約店への入荷延着が相次いだ。

 市街地でも道路状況の悪化が回復せず、ユーザーへの配送で滞りが生じた。滞りといっても「この大雪で操業を休止せざるを得ないユーザーも多い。当社も敷地内の除雪が追い付かず倉庫への受け入れができない」(大手特約店トップ)状況。「8号線の立ち往生に巻き込まれた社員もおり半分ほどしか出社できず、出社した社員は除雪と電話対応で商いはお手上げ状態」だった。

 特約店が扱うスコップやスノーダンプなどの除雪用品は売り切れ在庫が払底した。もっとも近年ではホームセンターでの販売が主のため、売り切れといっても数量的には微々たるもの。

 当地では昨年から製造業関連を中心に需要環境は好調に推移していただけに、「今月の売上減少は避けなれない」と今年の出足に水を差された格好。

 大雪が長引けば影響が懸念されるが、特約店では「一段落すれば落ち込みを挽回するため全力を挙げたい」としており、まずは降雪が落ち着いてほしいと祈るばかりだ。