カミラ・カベロ『カミラ』 一度聴いて彼女とわかる魅力の歌声

カミラ・カベロ『カミラ』

 元フィフス・ハーモニーのカミラ・カベロのソロ・デビュー・アルバムです。全米チャート初登場1位に輝きました。

 キューバの首都ハバナに近い漁港コヒマルにキューバ人の母とメキシコ人の父の間に生まれた20歳。キューバン・ミュージックとアメリカン・ポップスを聴いて育ちました。12年にオーディション番組「Xファクター」に応募、選考過程で落選したものの、審査員の提案でフィフス・ハーモニーのメンバーとしてデビュー。2作に参加しますが16年にグループを脱退、ソロとして昨年8月に発売した「ハバナ」がラテン・ミュージック・ブームも手伝い全英全米で大ヒットし、一躍注目を集めました。

 彼女の魅力は何と言ってもその歌声。ラテン、ポップス、バラードを問わずその魅力はアルバムを通して発揮されています。一度聴いて彼女とわかる歌声はエイミー・ワインハウスの力強さ、ブリトニー・スピアーズのセクシーさ、コリーヌ・ベイリー・レイの繊細さを兼ね備えたものといえます。

(ソニー・ミュージック・2000円+税)=北澤孝

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