古河電工、「大河内記念生産賞」受賞 次世代の光通信向け部材で

 古河電工は13日、第64回大河内記念生産賞を受賞したと発表した。

 大河内賞は生産工学や生産技術などに関する学術の進歩と産業の発展に大きく貢献した顕著な業績に対して贈られるもの。

 同社ではこれまでに大河内賞で生産賞を2回、技術賞を1回獲得しており、今回は次世代の大容量の光通信システムに用いる光部品の開発・量産化が評価された。

 今回受賞対象になったのは光の波長変化で大容量の情報を伝送するデジタルコヒーレント通信に用いる波長可変型の光源部品であるITLA(インテグラブル・チューナブル・レーザー・アセンブリ)。

 さまざまな要素技術を生かして狭線幅や広帯域対応などの性能を実現した。加えて製造設備の最適化や改善により、高い歩留まりで安定供給。品質や納期でも世界的に高い競争力を確保し、トップメーカーとして情報通信技術の向上に貢献している。

 表彰式は3月23日に東京都千代田区の日本工業倶楽部会館で行われる。

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