石牟礼作品「沖宮」今秋舞台に 友人の染織家・志村さんが衣装

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写真左は故・石牟礼道子さん、同右は志村ふくみさん

 10日に90歳で亡くなった作家の石牟礼道子さん原作の新作能「沖宮[おきのみや]」が、初めて舞台化されることが13日までに決まった。10月6日の水前寺成趣園能楽殿(熊本市中央区)を皮切りに京都、東京で上演。衣装は石牟礼さんの長年の友人である、染織家の志村ふくみさん(93)=京都市=が手掛ける。

 中川雅治環境相は13日の閣議後記者会見で、在熊の作家石牟礼道子さんが死去したことについて「心から哀悼の意を表する。水俣病患者に寄り添い、後生に語り継ぐ活動をされた功績はまことに偉大だ」と弔意を示した。

 中川氏は代表作「苦海浄土[くがいじょうど]」を「患者とご家族の苦しみや悲しみを通じ、命の尊厳をまとめられた」と評価。「水俣病はわが国の公害、環境問題の原点。被害を受けられた人や被害地域のため職責を果たしたい」と決意を新たにした。

 蒲島郁夫知事も13日の定例記者会見で「水俣病問題の告発にとどまらず、人間社会や生命に対する深い愛情、近代文明への批判など、より大きなところで影響を与えた方だった」と惜しんだ。(並松昭光、嶋田昇平)

(2018年2月14日付 熊本日日新聞朝刊掲載)

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