通潤橋、年内に復旧へ 放水再開は未定

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報道陣に公開された通潤橋の復旧工事現場。年内の工事終了を目指している=山都町

 山都町教育委員会は14日、熊本地震で被災した国指定重要文化財「通潤橋」(同町)について、年内に復旧工事を終わらせる見通しを示した。観光客に人気の放水の再開は未定としている。

 通潤橋は、橋上部の石管をつなぐ漆喰[しっくい]などが損傷し、大量の漏水が発生した。町は昨年4月に工事に着手。通水試験を繰り返しながら、漆喰を詰め替えている。

 町教委によると、当初は来年3月末までの工事完了を目指していた。石管自体の破損が確認されず、交換の必要などがなくなったため、より早期の復旧が可能と判断した。

 漆喰を詰め替えた後は、石管の周囲にある赤土の補修や、シロアリ被害が出た木管の取り換えなどを進める方針。橋近くに整備した見学所は、利用を3月25日までとする。

 町教委は同日、復旧工事現場を報道陣に公開。工藤宏二・生涯学習課長は「できるだけ早く放水を再開したいが、漆喰を使う特殊な工法のため、工事後も養生期間が必要。望ましい再開時期を探りたい」と話した。(臼杵大介)

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