天才肌の左利きFWとして、10代の頃から世代別の日本代表でも活躍した前田俊介。
サンフレッチェ広島でプロとなった後、大分トリニータやFC東京、コンサドーレ札幌、ガイナーレ鳥取を経て、今シーズンから沖縄SVに加わった。
初めてとなるJクラブ以外への移籍に驚いた人も多いことだろう。しかも、沖縄SVは今年九州1部「Kyuリーグ」に昇格したが、J1から数えて実質的に5部リーグに当たる。
なぜ、沖縄SVを選んだのか?
沖縄キャンプ取材に合わせて、前田を直撃!短時間だったが率直に尋ねてみた。
――沖縄SVを新天地に選んだのはなぜでしょうか?
声をかけてもらって、魅力あるチームだと思って決めました。
――魅力というのは具体的に?
下から這い上がってきて、僕は途中からになりますが、一緒に戦いたいと思いました。
――昨シーズンまではJリーグでプレーしていました。地域リーグへ行くことに抵抗はなかったですか?
自分の中では特に関係ないですね。
――今年1年、自身のどの部分を向上させていきたいですか?
周りとコミュニケーションをよく取るほうではないので、今年は取りに行こうかなと。プレーに関してはまず、自分がしっかりプレーし、周りに良い影響を与えられるよう頑張りたいです。
――自分がゴールを決めに行くイメージでしょうか?
いや、誰かが点を取って、チームが勝てば良いと思います。
――ということは、目標も…。
はい。チームが勝って、JFLへ昇格することです。
チャンスメイクや得点などのセンスはまさに天才的で、組織のなかで、強烈な“個”を発揮できる前田。その感覚的なプレーや、独特のキャラクターに魅せられたファンは決して少なくないはずだ。
31歳のストライカーが、沖縄で始める新たな挑戦。
今シーズンは九州リーグで、この“黄金の左足”が見られるぞ!