菊川工業、輻射冷暖房システムの商用化へ

千葉に実証実験ルーム建設

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 建築物の金属製内外装工事を手がける菊川工業は輻射冷暖房システム「RAir―con」(アール・エアコン)の実証実験ルームをキクカワテクノプラザ(千葉県白井市)の事務所棟内に建設する。環境省が推進する17年度二酸化炭素排出抑制対策事業費等補助金の補助事業者としての採択を受け実施しているもので、今月15日に完成予定となっている。

 同社の輻射冷暖房システムは商用化の初期段階にある。本実証実験ルームで導入実証実験を行うほか、事業期間終了後も3年間にわたり運用データを取得し事業管理機関へ報告する。このデータに基づき今後、環境省の「L2―Tech」(先導的低炭素技術)の取得も目指していく。今回の実証実験では天井パネルを改良し対流を減らすことでより輻射効果を高めているほか、床面に特殊カーペットを採用することで床からの輻射効果も高めた。

 今後、実証実験ルームはショールームとしても活用する。輻射冷暖房システムは気流に頼らず熱を移動させることで従来発生していた直風による不快感や温度ムラ、ホコリ、騒音といった問題を解消し、ランニングコスト削減にも貢献する次世代空調システム。本技術が温室効果ガスの削減に寄与する先端システムの普及を推進するための環境省の補助事業として採択された。