立花金属工業、JIS認証取り消し

 三菱アルミニウム子会社でアルミ押出事業を手掛ける立花金属工業は、13日付でJIS認証を取り消された。同日、経済産業省がJISマーク登録認証機関の建材試験センターから立花金属へのJISマーク認証の取り消しを行ったと報告を受けたと発表した。取り消しとなるのはJISH4080(アルミニウム及びアルミニウム合金継目無管)とJISH4100(アルミニウム及びアルミニウム合金の押出形材)。

 建材試験センターは認証製造業者である立花金属工業養老工場(岐阜県養老郡)に対し、2月1~2日に臨時の審査を実施した。この審査において(1)一部製品の硬さ測定において、JIS規格に合致しないウェブスター硬度計で測定を行い、同規格で求められる検査であるビッカーズ硬度計での測定値に換算していた(2)一部製品において、硬さ検査のみを実施し、測定していない機械的性質(引張強さ、耐力、伸び)の数値を記入した検査成績書を発行していた―などを確認したもよう。品質管理体制が日本工業規格への適合性の認証に関する省令に定める基準に達しておらず、その内容が重大と判断して13日付でJIS認証を取り消した。

 立花金属は、昨年8月25日付で一度JISマーク表示の一時停止措置を受けたが、再審査を経て10月16日付で解除されていた。今回の措置を受けて改めて立花金属はJISマーク製品の出荷ができなくなる。

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