49店が新規オープン アトレ川崎、リニューアル終了

 JR川崎駅の駅ビル「アトレ川崎」は、17日の同駅北口通路・北改札の開業に合わせて行ってきた増床・リニューアルを終了し、同日、グランドオープンする。「改札内のエキナカが新設され、県内初出店など魅力ある49店が新規オープン。駅利用者の利便性を図るとともに集客に努め、地域の活性化に努めたい」と横山弘道店長。駅周辺の商業施設では今後、大規模リニューアルが続々と行われ、商圏拡大に期待が膨らんでいる。

 1日約42万人が乗降する同駅のエキナカに、長野・軽井沢に本店を置く洋菓子店「ファウンドリー」や、県内初出店のいなり・おこわ専門店「豆狸・福俵」など総菜やスイーツなどの26店がオープン。改札階(3階)の中央通路側や北口通路側には、生どら焼き専門店や日本酒、クラフトビール専門店などが入り、イートインコーナーの併設も。4階にはカフェやレストランなどが開店する。

 増床は、線路上に造られた5階建て建物の3、4階で、46店(約3400平方メートル)。既存部分のリニューアルも含め、これまでの約200店が、約230店に増えた。

 アトレ川崎では、開業を記念して限定アイテムを販売するほか、「ドラえもん」とタイアップしたスタンプラリーやグッズプレゼントなどを行う。

 川崎駅周辺では、西口の商業施設「ラゾーナ川崎プラザ」が今春、大規模リニューアルを計画しているほか、1月に丸井川崎店が閉店した東口の川崎ルフロンでも今年、リニューアルを予定。西口の大宮町のホテル開発は今春着工し、さいか屋跡地も、低層商業施設の開設に向け動いている。

 駅東口の商店街や商業施設でつくる川崎駅広域商店街連合会の猪熊俊夫会長は、「リニューアルで商圏が拡大し、より多くの買い物客が川崎に訪れることを期待したい。周辺の回遊性を高めるためにも南口改札の早期設置を求めていきたい」と話している。

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