新戦力 2018V長崎⑩ 背番号39 DF 崔圭伯(24) リオ経験の大型CB

 V・ファーレン長崎が鹿児島キャンプを終え、久々に拠点の諫早市サッカー場に戻ってきた11日。初めて地元で練習したDF崔圭伯(チェ・キュベック)は早速、ファンからサインや写真撮影を求められ、期待の高さをうかがわせた。リオデジャネイロ五輪韓国代表で、身長188センチの大型センターバック(CB)。堅い守備陣にまた一人、頼もしい“壁”が加わった。

 鹿児島キャンプ中の5日、完全移籍で加入した。高さを生かしたヘディング、前線へのロングパスが持ち味。リオ五輪では、1次リーグ2試合に先発出場。準々決勝の舞台も経験した。

 韓国の大学を卒業し、国内のKリーグで戦って2年。「細かくボールをつなぐJリーグでプレーしてみたい」という希望を持っていた。そして届いたV長崎からのオファー。「うれしかった」。海外リーグは初めてとなるが、不安や迷いはなかった。

 実戦が中心となった鹿児島キャンプでは、9日の磐田との練習試合に出場。対人の強さを披露する場面もあった。「長崎はビルドアップがうまい。ポジショニングやパスの細かい部分を理解して、成長していきたい」と意欲を語る。

 J1鳥栖のDF鄭昇炫(チョン・スンヒョン)との対戦を心待ちにする。Kリーグ蔚山(ウルサン)時代の同僚で、リオ五輪でともに戦った。その仲間は昨季、鳥栖でレギュラーをつかみ、昨秋には韓国のA代表に招集されている。「自分も早く試合に出て活躍したい。ここでコンスタントに活躍すれば代表にも選ばれると思う」。一段高い場所を目指し、挑戦するシーズンが始まる。

高さと対人の強さを武器に飛躍を期すDF崔=諫早市サッカー場

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