【MLB】特大アーチ連発&推定150M弾も 大谷に元メジャー監督驚愕「パワーは前代未聞」

フリー打撃で特大アーチを連発した大谷翔平【写真:西山和明】

特大アーチ連発の大谷翔平、センターバックスクリーンへの150M弾も

 エンゼルス大谷翔平投手が15日(日本時間16日)、フリー打撃で特大アーチを連発した。35スイングで安打性は20本。そのうち12本が柵越えで、センターバックスクリーン越えの一発は推定150メートルの特大弾だった。この様子を見つめていたブラッド・オースマスGM特別補佐は「持ち前のパワーは前代未聞」と驚愕した。

 ケージの中に捕手役が座り、打撃投手が振りかぶりながら丁寧に投げ込む日本式のフリー打撃とは異なり、メジャー式のフリー打撃は捕手はつかず、打撃投手は近距離から速いテンポで次々とボールを投げる。

 キャンプ2日目。まだ要領を掴んでいる段階の大谷は、1ラウンド目はゴロを連発して最後の8球目でようやく左翼へ本塁打を放った。2ラウンド目は低い弾道ながら鋭い打球を外野へ飛ばしたが柵越えはゼロ。だが、3ラウンド目からスイッチが入った。7スイングのうち2連発を含む柵越え3本。4ラウンド目は7スイングのうち3連発を含む4本、5ラウンド目は左翼フライに終わった3球目を除く4本すべてが柵越えした。

 この日の最長弾は5ラウンド目の4球目。振り抜いたバットから快音を響かせて高い角度で飛び出した打球は、センターバックスクリーンを越える推定150メートル弾となった。

前タイガース監督オースマス氏も驚愕させた打球、「アリゾナとはいえ…」

 モレノ球団オーナーやソーシア監督と並び、打撃練習の様子を見守っていたのが、昨季までタイガース監督だったオースマスGM特別補佐だ。

 タイガースは2000年代唯一の3冠王ミゲル・カブレラをはじめ好打者が揃う強打線が自慢だった。また現役時代には捕手として数多くの強打者と対戦した経験を持つオースマスGM特別補佐は「カブレラは別格だけど」としながらも、「あのセンターへ飛んだ打球はすごい。ボールが飛びやすいアリゾナとはいえ、あれだけ力感なくスイングして飛距離を出せる打者は見たことがない」と大谷を称えた。

 大谷自身は、この日のフリー打撃について「練習の流れもそうですし、内容もちょっとずつ慣れてきているかなとは思いますけど、もっともっと詰めていく必要はあると思います」と満足する様子はない。

 ソーシア監督は「投手に重点を置きたい」と話していたが、右打者が多いエンゼルス打線にあって、パワーもある左打者・大谷の存在は見逃せなくなりそうだ。

(Full-Count編集部)

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