「いま最も“過大評価”されている5人の大物DF」

FWやMFと比べて、ミスが即失点につながるポジションであるDF。『sportskeeda』による「いま最も過大評価されているディフェンダー」とは…。

5位 マルセロ(レアル・マドリー/ブラジル代表)

昨季のマルセロが世界No.1の左SBだったことに何の疑いもない。攻撃面で決定的な役割を担っただけでなく、守備面でもいつも以上によかった。

これまでも彼の攻撃面の能力を疑うものは誰もいなかった。だが、守備については常に厳しい目にさらされてきた。

そんななか、昨季は守備面でもとてもよく、常に守備に戻り、対峙するマーカーをフリーすることはなかった。

だが、今季その状況は劇的に変わってしまった。攻撃面にまで影響が及んでおり、アシスト数も激減している(チーム自体の不調の影響もありそうだが)。

それでも、多くの人にとって彼はいまだに世界最高の左SBのままだ。

4位 ジェラール・ピケ(バルセロナ/スペイン代表)

彼の今季の好調さを考えれば、バルサとしては同意できないかもしれない。だが、ピケは皆が最高だと決めてかかっている謎の人になっている。

ペップの下では最高の選手のひとりだったことにほとんど疑いはない。だが、今の彼はカルレス・プジョルと並んでプレーしていた頃の人物ではない。

当時のピケは世界最高のCBのひとりだった。だだ、それはプジョルが危ういところをカバーしてくれていたおかげでもあり、彼がいなくなって以降はピケの欠点があらわになってきた。

サミュエル・ウンティティの加入は助けになるかもしれないが、いいパートナーがいないと同じように機能できないDFを素晴らしいと評価することはできない。

3位 マッツ・フメルス(バイエルン/ドイツ代表)

一時、彼は世界最高のDFだったかもしれない。タイトル獲得に貢献するなどドルトムントでのソリッドなパフォーマンスにより、世界で最も敬意を払われるDFになった。

だが、2013-14シーズン以降の彼は全盛期の頃とは違う選手になっている。

ボール扱いの巧みさでいえば、今も世界有数の存在だ。だが、純粋な守備力でいえば、集中力を欠くことが多過ぎる。

たまにしかない“無敵”の試合の存在も、非常に高い評価を受ける要因のひとつになっている。

Youtubeで彼のビデオを検索すれば、決死のタックルと決定的なクリアを決める能力があることが分かるだろうし、それによって彼は瞬間的なヒーローになれる。

2位 チアゴ・シウヴァ(PSG/ブラジル代表)

長年、フットボールファンの間で彼は最高のDFとして評価されてきた。それにほとんど議論の余地はなかった。

非常に長身というわけではない(183cm)が、ACミランでは空中戦以外でも圧倒的な存在だった。そのインテリジェンスと察知力は比類ないものであったからこそ、PSGは大金を叩いて彼を獲得したのだ。

だが、それは(衰えの)始まりだった。今も一貫性あるディフェンダーではあるかもしれないが、彼は精神的に脆いために本物のビッグゲームプレイヤーではない。

バルサ相手に歴史的敗北を喫した際、PSGは守備のリーダーを必要としていたが、彼は傍観者(ピッチ上にはいたが)になるしかなかった。

1位 セルヒオ・ラモス(レアル・マドリー/スペイン代表)

彼以外にいま最も過大評価されているDFはいない。

控えめに言っても、いまだにレアルのスタメンであることには困惑させられる。キャプテンは先発でプレーし続けることが義務なのかもしれない。

人々が彼を高く評価する理由は、重要なゴールを決めることと不屈の精神力にある。だが、彼単体をしっかりと注視すれば、その欠点に気付き始めるはずだ。

1つ目は、相手からボールを奪うために、ラインを飛び出すという腹立たしい傾向だ。それによって、DFラインにギャップができるだけでなく、相方のCBをプレッシャーに晒すことになる。

2つ目は、向こう見ずなプレーを好むことで、彼は常にチームの“負債”になっている点だ。なぜなら、いつレッドカードを貰ってもおかしくないからだ。

3つ目は、彼には人々を魅了する外見をしていること。その外見は輝きに満たされているが、ピッチ上ではもっとうまくやれるはずだ。

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