【沿線トレンド】気流解析に未来会議…戸建て分譲住宅の新潮流、埼玉・北越谷の元荒川ほとりから

都心から電車で50分、北越谷駅。この駅から歩いて10分ほど、埼玉県越谷市 南荻島エリアへ。

同エリアをゆったりと流れる元荒川のほとりで、戸建て分譲住宅のトレンドを、目の当たりにした―――。

現場は、元荒川対岸に宮内庁埼玉鴨場、南には文教大学 越谷キャンパス、西には国道4号 日光街道が構える静かな住宅街。

「住宅街」といっても、新たな戸建て分譲住宅が建つエリアは、もともとグラウンドや研修所の跡地。

まずは、そのユニークで穏やかなロケーションを、この映像で感じてみて。

みんなで「バイバイ」そしてまた「こんにちは」

地域住民の憩いの場、オアシスとして存在した「朝日信用金庫 越谷研修所」の敷地を、ポラスグループの中央グリーン開発が取得。

研修所の面影に「さよなら」する日には、「棟下式(むねおろしき)」を実施。

地域住民が集まり、グラウンドで思い出にひたり、建物内で活躍してきた物品を、住民たちが譲り受けるという無料譲渡イベントや野外ライブで盛り上がった。

棟下式から10か月後、戸建て分譲住宅のトレンドを見た

棟下式から10か月が経った2月17日、ポラスグループは開発途中の現場を公開。

都心から電車で50分の地に、予想価格4000万円前後になるといわれる物件に、どんなバリューとトレンドを秘めているか、現場を歩いてみると……。

まずエリア内の道がまっすぐではなく、緩やかにカーブする。こうした曲線は、デザイン的なラインではなく、「ポラス暮し科学研究所」の気流解析による緻密なデータの上で描かれている。

宮内庁の緑地や、元荒川の水面から、涼しい風を区域内に導くように道路の曲線を描き、さらに遮熱舗装を敷設、各邸の植栽された緑陰効果で温度上昇をおさえる。

住民会議を重ねて未来をいっしょに描く

また、区域外の地域住民たちと重ねてきた「南荻島未来会議」で、区域内に新たな集会所、公園などを整備。集会所はあえて元荒川沿いに置き、住宅地と河川敷の導線上にコミュニティー拠点として位置づけた。

分譲住宅地と、それ以外の既存の住民とが隔てなく交流できるスペースをつくり、バーベキューやカフェ、ワークショップ、ヨガ、カヌー、釣りといったシーンに「誰でも参加できる場」にする。

この日も、地域住民たちが集まり、「自分たちの街をどう描いていくか」をミーティング。住民たちの声を集め、コミュニティー拠点のコンセプトワークなどを重ねていた。

この日のメディア公開で感じたのは、「家を建てて売ったら終わり」というこれまでのハウスメーカーとは違い、「ずっとここに住み続けたい」と思わせる仕組みづくりを、建てる前も、建て終えたあとも重ねていくというトレンド。

―――東武伊勢崎線 北越谷駅から徒歩12分、元荒川のほとりに建ち始めた予定価格4000万円前後の宅地現場を歩き、戸建て分譲住宅のトレンドを体感した。

関連リンク:パレットコート北越谷 フロードヴィレッジ 公式サイト

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