リョービ、旭テックの2子会社買収 国内ダイカスト能力増強

 リョービは16日、自動車部品メーカーの旭テック(本社・静岡県菊川市、社長・青山英樹氏)からアルミに関する子会社2社を買収すると発表した。アルミダイカスト事業を展開する旭テックアルミニウムと、アルミ鍛造品を手掛ける豊栄工業を4月2日付で子会社化する。国内の自動車関連メーカーからのダイカスト受注が増加。リョービでは今後さらにニーズが拡大すると見ており、M&Aによって生産能力を拡充する。

 旭テックアルミニウムは静岡県菊川市に本社を置き、17年3月期の売上高は約30億円。資本金は1億円となっている。豊栄工業は本社が三重県いなべ市で、資本金は9千万円。それぞれ本社所在地に生産拠点を有している。リョービでは今後の市場環境を見据え、2020年以降に現状の国内生産体制では需要に対応する能力が不足するとしており、今回の買収によって迅速に生産キャパを確保する考え。

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