光和精鉱、低濃度PCB処理で環境大臣認定を追加取得

 環境省は、光和精鉱(本社・福岡県)が申請していた低濃度ポリ塩化ビフェニル(PCB)廃棄物の無害化処理の認定申請について、大臣認定を行ったと発表した。同認定により、固定床炉の処理能力が従来比2倍の57トン/日となった。

 同社は新日鉄住金とDOWAエコシステムの折半出資会社で、産業廃棄物処理などを手掛けている。2010年12月に国内で最初に変圧器をはじめとする低濃度PCB汚染廃電気機器の無害化処理認定を受け、低濃度PCBの無害化処理事業を開始。さらに15年には新たな大臣認定を受け、小型から大型までの各種電気機器類および低濃度PCB汚染物を含めた低濃度PCB廃棄物無害化処理のトータルサービスが可能となった。

 同社の処理能力は、ロータリーキルン式焼却炉が廃ポリ塩化ビフェニル等24kL/日、ポリ塩化ビフェニル汚染物10トン/日。今回の認定で固定床炉によるポリ塩化ビフェニル汚染物の処理能力は従来の28・5トン/日から57トン/日に増加した。

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