「米国の軍事的選択、生存の活路ではない」北メディア

北朝鮮の朝鮮中央通信は19日に配信した論評で、トランプ米政権が朝鮮半島で軍事的緊張を高めようとしていると非難した。

平昌(ピョンチャン)冬季五輪をきっかけに南北対話が進む中、米国への非難を強めることによって、米韓関係にくさびを打つ意図があると見られる。

論評は、トランプ米大統領や米政府高官が「北の核問題を解決するための選択方案には軍事的方案と非軍事的方案が全て含まれる」「外交的にできなければ軍事的に解決する」などと述べていると指摘した。

これに対して、「北南関係の改善にブレーキをかけ、朝鮮半島でまたもや軍事的緊張を高調させようとする凶悪な企図の発露である」と非難した。

また、「今、内外から窮地に追い込まれたトランプ一味は朝鮮半島でなんとしても戦争の火ぶたを切ることによって活路を開いてみようとしている」と述べた。

さらに、「わが軍隊と人民は、米国の無分別な軍事的選択が決して生存の活路ではないということを断固かつ無慈悲な懲罰で教える力と意志に充満している」と強調した。

その上で、「米国があえてわれわれに戦争をしかける場合、遺言状を保管してくれる者も、葬ってくれる者もいなくなるというのがわれわれの答えである」と警告した。

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