露エブラズ、ロシア鉄道と5年契約

レール320万トン供給

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 ロシア鉄鋼大手のエブラズは19日、ロシア鉄道と5年間の軌条(レール)供給契約を結んだと発表した。320万トンのレールを税抜き価格1117億ルーブル(約2120億円)で出荷する。

 エブラズは露国内で年産87万トンのレール生産能力を持ち、これまでも同鉄道へ年間60万~70万トンを供給してきた。従来は生レールが中心とされてきたが、今回の長契では高速鉄道や耐低温、分岐点で使われる高級品を露地場メーカーで唯一、供給するとしている。

 長尺品の100メートルレールも、2020年までに36万トンへと供給量を増やす予定。

 ロシア鉄道は年間100万トン強のレールを使う世界でも有数の大口ユーザー。以前は新日鉄住金からもレールを調達していたが、近年はロシア政府による国産品の採用奨励でエブラズやメチェルといった地場ミルによる自給化が進んでいる。

 エブラズはロシア鉄道との関係を通じレール事業を強化しており、シベリア製鉄所のZSMKにあるレールミルはフル稼働が続いている。米国では子会社のロッキーマウンテン(本社・コロラド州)で40万トン程度のレールを生産しており、北米でもシェア拡大を進めている。