学校法人塩原学園・本庄第一中学校(埼玉県本庄市)は、株式会社ORSO(東京都千代田区)の「DRONE STAR© プログラミング」先行導入パートナーとして、2年生を対象にプログラミング授業を行った。
ドローンの動きに一喜一憂する教室
今回の本庄第一中学での授業は、今年3月中旬にリリースが予定されているプログラミングアプリ「DRONE STAR プログラミング」を正式リリー スに先駆け先行して導入したもの。同社によると中学校の授業で「DRONE STAR プログラミング」を使うのは初めてとのことだった。
授業で生徒たちは6つのグループに別れ、 iPADを使ったドローンプログラミングに初挑戦した。
同校の皿山将悟教諭とORSOスタッフによる説明があり、グループごとにドローンにどんな動物の動きをさせるかという目標(ミッション)を決めて話し合いながらプログラミングを開始した。
DRONE STAR プログラミングは、難しいコードを書かなくてもドローンの操縦制 御を視覚的にプログラミングできる教育用スマートフォンアプリ。iPad上で前進、回転などの機能ブロックを、時間軸(タイムライン)に沿って配置することで、重量18gの室内用小型ドローンのDRONE STAR 01が指令を受け取ることでプログラミング飛行させるもの。こうして「ミッション」の達成を目指す。教材としてはこの、「タイムライン」と「機能ブロック」を使った論理的思考を養うプロセスと、プログラ ミング課題である「ミッション」によって、個々の感性を高め、考え方などを総合的に評価できる。
各グループはiPadによるプログラミングも迷うことなく「クラゲ」や「ウサギ」といった動物をイメージしながら、プログラミング飛行と修整を何度も繰り返した。前進しすぎて教室後ろの黒板にぶつかったり、左右に流れすぎたり、イメージと違うドローンの動きに生徒たちは一喜一憂していた。それでも授業最後のプレゼンテーションではほとんどのグループがプログラミングによる個性あるドローンの動きを見せることができミッションを達成したようだ。
ドローンによるプログラミングの長所は、イメージがPCやタブレットから出て実際の動きとして体験できるところ。授業では生徒たちのミッションの達成感も形として見ることができる。
学校教育にプログラミング授業が必須科目となるのは、2020年以降で、中等教育では2021年からとなる。