米国は核犯罪国家、北メディア

北朝鮮の朝鮮労働党機関紙・労働新聞は21日、トランプ米政権が公表した「核態勢の見直し(NPR)」を非難する署名入りの論説を配信した。同日、朝鮮中央通信が伝えた。

米国が今月2日に公表した核戦略の指針となるNPRは、核巡航ミサイルなど新兵器開発を打ち出し、通常兵器による攻撃にも核で報復する可能性を記した。

論説は、「米国は核をもって他の国と民族を圧迫し、世界を支配しようとする企図を再度露骨にさらけ出した」と指摘した。

また、米国に対して「史上初めて核兵器をつくり出して地球上に核軍備競争をもたらし、核戦争の脅威を生じさせた張本人だ」「各種の核殺人装備を山ほど積み上げて世界を核戦争の勃発へ追い込む最悪の核犯罪国家である」と非難した。

さらに、「米国が地球上に存在する限り、人類に加えられる核威嚇は引き続き増大し、核優勢に基づいた強権と戦争策動はさらに甚だしくなるであろう」と述べた。

その上で、「米帝がわが国家に向かって核の牙を荒っぽくむき出すほど、われわれは自分が選択した道が正しいということをいっそう確信し、経済建設と核戦力建設の並進路線貫徹に邁進するであろう」と主張した。

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