いよいよ開幕!2018年のJリーグ、今季から変更になる5つのこと

いよいよ明日23日(金)に開幕する2018シーズンのJリーグ。

そんなJリーグにおいて、今シーズンから変更になる5つのことをまとめてみよう。

あなたはいくつ知ってた?

1. J1の金曜日開催

今シーズンからJ1では「フライデーナイトJリーグ」と題し、一部の試合が金曜日の夜に行われる。

土日に行われることが多いJリーグだが、全てのファンにとって都合が良い曜日だとは限らない。そこで、土日をサッカー観戦に費やせない人に向け年間20試合が金曜日に開催される(ACLで日本チームが勝ち進んだ場合は開催日が変更になる可能性がある)。

金曜日に開催することで入場料収入の減少も予想されるが、『DAZN』側からの要望もあり、Jリーグとしては「新しいライフスタイルの提案」を理念に導入を決めたという。

開幕カードであるサガン鳥栖対ヴィッセル神戸戦も金曜日開催だが、もちろんこれは史上初めてのこと。

なお、ブンデスリーガやプレミアリーグではすでに金曜日開催が採用されている。

2. J1・J2クラブの入れ替え

今シーズンから適用される最も大きな変更点は、J1・J2クラブの入れ替えに関するレギュレーションだろう。

旧来のレギュレーションと、今季からの新ルールを見てみよう。

【2017年】
J1における年間順位の下位3クラブがJ2に降格し、J2における以下の3クラブがJ1に昇格する。

① J2における年間順位の上位2クラブ
② J1昇格プレーオフの優勝クラブ

【2018年】
J1における年間順位の下位2クラブがJ2に降格し、J2における年間順位の上位2クラブがJ1に昇格する。

J1における年間順位16 位のクラブとJ2における年間順位3位から6位のクラブが参加するJ1参入プレーオフの優勝クラブがJ1に残留または昇格する。

つまり、J1からJ2に自動降格するクラブ数が「3」から「2」に減り、J2の3位から6位チームにJ1の16位チームを加えた計5クラブが残りの1枠を巡って戦う「J1参入プレーオフ」が導入されるのだ。

1回戦はこれまで通りJ2の3位と6位、4位と5位が試合を行い、2回戦ではその勝者同士が対戦。そしてその勝利チームとJ1の16位チームが決定戦を行う。

1回戦、2回戦、決定戦の全てが90分一本勝負で、勝敗が決しない場合は順位が上のチームが勝者となる(決定戦ではJ1チームが勝者に)。

また、1回戦と2回戦はともにJ2上位クラブのホームで、決定戦はJ1クラブのホームで行われる。

J2の3位から6位に入ったチームとしては、これまで以上にJ1昇格が難しくなった形だ。

3. 鎖骨スポンサー枠の導入

今シーズンよりJリーグでは、ユニフォームの鎖骨部分にスポンサー広告を掲示することが可能となった。

表示場所はシャツ前面の鎖骨部左右二ヶ所で、サイズはそれぞれ50平方cm以下。すでにいくつかのクラブがスポンサー契約を締結している。

鹿島アントラーズはあのmercariと契約。

左右の両側で異なるスポンサーを掲示することも可能だ。実際、北海道コンサドーレ札幌と名古屋グランパスは別々のスポンサー名を鎖骨部に掲出している。

ちなみに、Jクラブの各チームがユニフォームにスポンサー広告を掲示できるのは全部で6ヶ所。

シャツ前面の番号上部または下部、シャツ前面の鎖骨部、シャツ背中の番号上部または下部、シャツ背中の裾部、シャツの左袖部、そしてショーツ前面の左部となっている。

4. J2昇格条件の緩和

Jリーグが発行している2018年版の「Jリーグ規約」では、ある記載が削除されていた。

それは第3章の第17条「J2・J3クラブの入れ替え」にあったJ2昇格に関する条件だ。

削除されたのは以下の二項目。

・J2昇格の資格を有するか否かを決定する理事会の前日時点で、翌シーズンの広告料収入確定額が1億円以上 (税抜)であること

・ J2昇格の資格を有するか否かを決定する理事会の前日時点で当該シーズンのJ3リーグ戦における1試合平均入場者数が3,000人以上であること。ただし入場者数の算定は「明治安田生命J1・J2・J3リーグ戦試合実施要項」第39 条第3項および第4項に基づいて行う

この変更により「翌シーズンの広告料収入確定額が1億円以上」、あるいは「1試合平均入場者数が3000人以上」でなくても、J1またはJ2のクラブライセンスが発行されている限り、J3における年間順位上位チームは昇格が可能となる。

5. DAZNのカメラ台数

最後はJリーグによる変革ではないが、ファンにとっては気になる中継の変更点だ。

Jリーグ配信の2シーズン目となる『DAZN』は、今年も新しい機能や試みを導入すると発表している。

その一つがカメラ台数の増加で、一般の試合では昨シーズンより3台多い12台体制で映像制作が行われ、試合のグレードによっては14台や18台使用されることもあるという(ゴールネットカメラやタッチライン沿いの移動式カメラが追加)。

また、試合動画を一定期間保存することができるダウンロード機能、ユーザーの好きなスポーツやリーグにすぐアクセスすることができるパーソナライゼーション機能も導入される予定であり、今後もイノベーションを続けるという。

また、昨年末に発表が開始された「年間試聴パス」の適応も今年から。

ユーザーは『DAZN』の年間視聴料金を一般に契約した場合より安い1万9250円(税抜き)で試聴できるが、その購入金額の一部が応援するクラブの強化費用として還元される仕組みだ。

※これ以外にも、ルヴァンカップの出場チーム数が「20」に増え、天皇杯の決勝が12月24日に行われるなどの変更点がある。

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