JFEシビル、神戸で大型物流施設受注 独自の高性能ブレース使用

 JFEシビル(社長・藤井善英氏)は22日、オーストラリア最大の不動産グループのグッドマンから大型物流施設「グッドマン赤松台2」(兵庫県神戸市)を受注したと発表した。受注額は公表していない。同社が施工と構造設計を行うもので、独自の二重鋼管座屈補剛ブレース138本を使用し耐震性を向上させる。

 受注した施設は鉄骨造地上4階、地下1階建で敷地面積は2万5454平方メートル、建築面積1万4454平方メートル、延床面積4万5754平方メートル、トラックバース54台の先進的物流施設。マルチテナント型の物流施設で、設計・監理は浅井謙建築研究所が担当する。今月着工し、2019年5月に完成予定となっている。

 二重鋼管座屈補剛ブレースは同社が1994年から展開する高性能ブレース。鋼材のみで構成されたコンパクトかつ軽量なブレースで高い意匠性も特長。軸力を伝達する軸力管を補剛管で覆った二重構造となっている。補剛管は軸力を伝達せず、圧縮時の軸力管の全体座屈を拘束。全体が塑性変形することで紡錘形の安定した弾塑性履歴特性を有する主力製品で、多くの採用実績がある。

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