JOGMECとモザンビーク政府、石炭探査で覚書締結

 石油天然ガス・金属鉱物資源機構(JOGMEC)は22日、モザンビーク政府と同国テテ州での石炭の共同探査で覚書を締結したと発表した。一級強粘結原料炭の賦存ポテンシャルが高い地域と位置付けられる同州ザンベジ堆積盆で有望鉱区の抽出・選定を行う。2022年度までの5カ年。有望鉱区が見つかった場合、モザンビーク国内企業などと合弁形成するための優先交渉権を獲得できる。

 共同調査は、18~19年度のフェーズ1調査で地質調査や衛生画像解析などを行い、フェーズ2調査での調査対象地区を選定する。20~22年度のフェーズ2調査ではボーリング調査などを実施し、有望地区の抽出・選定を行う。

 ザンベジ堆積盆は伯ヴァーレおよび三井物産によるモアティーゼ炭鉱のほか、新日鉄住金および日鉄住金物産が出資するレブボー探鉱プロジェクトが展開されるなど高品位炭の産出地域として知られる。

 JOGMECは同国政府と14年に石炭の共同調査に係る覚書を締結。同国で実施してきた共同探査や人材育成などの活動が高く評価され、今回の覚書締結につながった。

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