伸銅協会の会員一斉調査、品質不正の報告なし

 日本伸銅協会は21日夕、正会員全44社を対象に実施した品質管理に対する一斉調査について結果を説明した。協会では2017年12月に会長名で品質管理などについての自主点検と結果の報告を要請。このほど集計を完了した。不正事案の報告はなし。品質管理の体制についてはおおむね適切だったが、一部の会員会社で品質管理部門の独立性や検査データの記録・保管方法で若干の改善点もみられた。

 今後は品質管理全般に関して望ましい水準を示すガイドラインを3月までをめどに策定する予定。鉄鋼などの他団体の事例を参考にするほか、会員企業で発生した品質不正に関する分析も盛り込む。柴田会長は「協会として品質問題に真摯に対応し、ユーザや関係先からの信頼回復に努める」としている。

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